おらほの酒づくりプロジェクト

南三陸町は、豊かな海産物と農産物に恵まれ、自給自足生活も可能な場所です。これは人間にとって根源的に安心できる環境と言え、こういった環境を求めて、この環境を失った都会からの移住者も少なくありません。
しかし自給自足生活だけでは、暮らしに楽しみ・潤いやつながりがなくなって、心に殺伐感が生じてしまいます。人は、常に上位段階の欲求を持つ生き物で、ここでの欲求のそれは社会的なものへの関わりとなります。この欲求を満たすためのツールとして、”酒”は非常に有効なものでしょう。酒をつくるための米を町内でつくること、これを交流事業として都市と地域との結びつきの仕掛けとしておこなうことで、地域生活に潤いと勢いをもたらす企画を進めています。

おらほの酒づくりを通して、次のような地域の課題解決に向き合っています。

■ 課題1.
耕作放棄地の活用…震災後の農地復旧はすすめられているのですが、過疎・高齢化によって多くの耕作放棄が発生する可能性があります。
■ 課題2.
湿地の希少種植生の保全…津波後の自然化により再生した希少植生が、農地復旧による工事にて再度失われてしまいます。自然湿地と管理された湿地の適度な存在が求められます。
■ 課題3.
過疎・高齢化…震災によって人口流出が加速し、過疎・高齢化がすすんでいます。
■ 課題4.
田園風景の存続…震災以前の町は、海と田園が広がる日本的景観が素晴らしかったが、これが被災によって消失してしまう可能性があります。

この取り組みを、現在は一般社団法人南三陸町復興推進ネットワークが主体となっておこなっており、このwebsiteでは、プロジェクトを様々な形で多くの方に知っていただくためのグッズ提供をおこなっています。

おらほの酒づくりプロジェクトグッズ

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¥1,200(税込)